2023年世界デリバティブ総出来高、前年比6割増の1,373億枚

2024-02-20
2023年デリバティブ取引順位表

2023年デリバティブ取引順位表

 世界のデリバティブ業界団体である先物取引業協会(FIA、本部・米ワシントン)は、2023年における世界87取引所のデリバティブ取引(先物取引およびオプション取引)の出来高(総計・地域別・分野別・取引所別・品目別など)を集計し公表した。それによると日本の4取引所を含む87取引所におけるデリバティブ取引の総出来高は、前年比63.7%増の1,373億7,880万2,231枚と大幅に増加した。内訳は先物取引が291億8,688万8,178枚(前年比0.6%減)、オプション取引が1,081億9,191万4,053枚(同98.4%増)となった


 FIAの取引所別集計は、今回から取引所グループごと(CMEグループや日本取引所グループなど)ではなく、個別の取引所について87取引所を集計した。
 出来高の1位はインド・ナショナル証券取引所で、848億740万658枚(前年比122.5%増)となり、前年に続きトップを維持し、シェアは全体の78.4%に及んだ(出来高トップ10および日本の4取引所は上表参照)。インド証取の商品別内訳では株価オプションが全体の9割超を占めた(トップ10の商品別内訳を下に掲載)。
 日本では大阪取引所が3億9,217万3,920枚(同0.6%増)で29位、東京金融取引所が8,570万5,381枚(同18.7%減)で47位、東京商品取引所が186万5,070枚(同25.2%減)で75位、堂島取引所が88万3,817枚(同695,818.9%増)で81位だった。

【2023年デリバティブ商品別順位表】

2023年デリバティブ商品別順位表 関連記事:2023年(1~12月)における世界87デリバティブ取引所の出来高順位表1位~87位
参照:米国先物業協会(FIA)ETD Tracker
(Futures Tribune 2024年2月13日発行・第3269号掲載)
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