第3四半期連結収益1,215億円、現株活況で37億円増収

2024-02-18

 日本取引所グループ(JPX)は30日、2024年度第3四半期までの累計(2024年4月1日~12月31日)決算概要を発表した。営業収益が1,215億9,100万円(前年同期比+8.9%)と増加し、本業の儲けを示す営業利益は694億4,100万円(同+5.1%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は469億6,700万円(同+0.8%)となった。
 営業収益は、株券等取引が金融デリバティブの減少分をカバーし、取引関連収益が41億7,500万円増の487億9,900万円(同+9.4%)となった。この内訳は、現物株取引が325億8,900万円(同+17.1%)、金融デリバティブが71億2,200万円(同▲12.9%)、コモディティデリバティブが11億5,600万円(同+6.8%)と、いずれも増加した。
 一方、営業費用は賃上げなどの影響で職員約1,300人の人件費が全体的に増加し、11億6,700万円増えた。このほかシステム開発やクラウド利用の増加によりシステム維持・運営費が12億4,600万円増えたことで、営業費用全体で531億2,800万円(同+3.3%)となった。
 なお通期の連結業績予想は、営業収益が1,590億円(同+4.0%)、営業利益が860億円(同▲1.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益が595億円(同▲4.0%)としている。

(Futures Tribune 2025年1月28日発行・第3338号掲載)
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