コメ先物が本上場、前回不認可から3年異例の早さ

2024-06-20

 農水・経産両主務省は21日、堂島取引所が2月に行ったコメ先物市場の本上場申請を認可した。午前中に行われた自民党の総合農林政策調査会と農林部会の合同会議で、申請の認可を合意した。午後、堂島取に認可が通達され、堂島取は17時にウェブサイトで公表した。


 コメ先物は2011年8月、東京穀物商品取引所と関西商品取引所(現・堂島取)の東西2取引所で試験上場を開始したが、経営難の東穀取が13年2月にコメ先物を堂島取に移管した。以後堂島取は同年8月、15年8月、17年8月、19年8月と4度の試験上場延長を経て21年8月、本上場申請が不認可となった。
 今回、コメ価格を指数にして現物市場と連携するなど商品設計を大幅に変更したものの、不認可からわずか3年での本上場実現は異例のことで、政府や農業団体の一部に根強く残る先物反対論を押し切った形で本上場に結び付けた格好だ。
 それだけに、開設後の市場運営には厳しい視線も向けられるだろうが、先物を利用してきた生産者・当業者からは期待の声も高まっている。

株式会社堂島取引所: ODEXからのお知らせ
(Futures Tribune 2024年6月25日発行・第3295号掲載)
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