投資戦略フェアEXPO2024体験記
2024-03-07会場は再びプリズムホールに
パンローリングが主催する「投資戦略フェアEXPO2024」が2日、東京ドームシティ プリズムホールで開催された。前年の横浜みなとみらい・パシフィコ横浜ノースに続くリアル開催で、日本取引所グループ(JPX)と東京金融取引所が後援し、業者19社(IG証券、SBI証券、OANDA証券、岡三オンライン、岡安商事、光世証券、KOYO証券、サクソバンク証券、さくらインベスト、サンワード貿易、フォレスト出版、フジトミ証券、PayPay証券、松井証券、マネックス証券、まねなび、moomoo証券、楽天証券、楽天ウォレット)の協賛があった。今回は同イベントの体験記を掲載する。
当日は好天に恵まれ、会場の東京ドーム周辺は観光客を含め多数の人出があった。プリズムホールの入口に着くとイベントの看板が掲げられており、すぐに入場できた。到着は13時を少しまわっていたが、入口から会場内の混雑ぶりが把握できた。
パンローリングの投資戦略フェアは今回で22回目の開催となり、イベントサイトによると2018年は4,331人、2019人は4,462人、その後コロナ禍で3年間リアル開催を見送ったが2023年、4年ぶりの開催には4,000人が来場したとある。だが今回は筆者の主観だが前年の横浜会場より客入りが多い。
正面入口から最も近いブースが東京金融取引所で、前年同様顔なじみのスタッフが迎えてくれた。今回のイベントには日本取引所グループ(JPX)と金融取の2取引所が後援している。それぞれ話を聞いたところ、「くりっくのパンフレットを1,500部用意してきたが、すでに残りが少なくなっている」(金融取担当者)と、13時過ぎには資料の在庫を心配するほどの状況で、会場の中ほどにスペースを取っていたJPXも「明らかに前年よりも来場者数が多い」とイベントの盛況ぶりに驚いていた。JPXが毎年発行する投資手帳は13時の時点ですでに完売しており、投資家の関心の高さがうかがえた。
会場内は各社のブースエリアとセミナー会場のエリアに分かれており、セミナーはAからEの5会場で次々開催され、人気講師の入場チケットは前売りの段階で満席となった模様だ。下の写真はA会場で行われた著名投資家・桐谷広人氏の講演「高配当と優待でプチ贅沢の極」の会場風景だが、席を埋めた投資家が熱心に講演に聞き入っていた。だがイベント後に公表された来場者の感想には「申し込み開始直後に予約を試みたが取れなかった」、「端の席ではスクリーンが見えない」などの不満も散見された。
今回のイベントにおいて、商品先物業者では岡安商事、サンワード貿易、フジトミ証券、KOYO証券がブースを出展しており、各社とも工夫を凝らし来場者にアピールしていた。岡安商事は緑と白のシートでブースを目立たせ、担当者が商品紹介のPOPを手に集客を図っていた。金融取のくりっく株365サービス「ストックライフ」をメインの営業商品としていた。
岡安に隣接する形でブースを出していたのがフジトミ証券で、ブースは青と白を基調としていた。岡安同様に金融取のくりっくシリーズを主力商品に据え、「チロルチョコつかみ取り」のサービスを行っていた。
KOYO証券は投資家との対面相談に特化したブース作りで、3卓設置した相談スペースでスタッフが個別に説明を行っていた。
サンワード貿易はJPX同様2社分の広いスペースでブースを設置していたが、正面の看板はやはり金融取のくりっくだった。ただ前年同様、金の延べ棒(レプリカ)に加えて今回は宝箱に金貨を入れた派手なアクセサリーで集客効果を高め、今回も福引による抽選会を実施していた。
会場の奥には主催者であるパンローリングが発行した投資関係の書籍およびDVDが、割引価格で販売されていた。セミナー講師の著書を扱っていたこともあってかなりの来場者が足を運び書籍を手に取っており、投資理論に対する意識の高さを感じられた。同社が出版した投資書籍の売れ筋は、トップが」「マーケットのテクニカル分析」(ジョン・J・マーフィー、定価6,380円)、次いで「インデックス投資は勝者のゲーム」(ジョン・C・ボーグル、同1,980円)、「板読みデイトレード術」(けむ、同3,080円)となっている。
なおイベントの講演資料は購入可能で、1講演あたり500円(税込)でダウンロードできる。
イベント公式サイト:投資戦略フェアEXPO2024
混雑でブース間の移動も大変
パンローリング発行の投資関係書籍が割引価格で販売
人気講師のセミナーは満席状態に
抽選会で賑わっていたサンワード貿易のブース
(Futures Tribune 2024年3月5日発行・第3273号掲載)
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