JPXとFIAジャパンが共催セミナー
CFTCのファム委員、カーボンクレジット等の取組みを解説
2023-09-21 FIAジャパンは11日、日本取引所グループ(JPX)と共催セミナーを開催し、米国商品先物取引委員会(CFTC)コミッショナーのキャロライン・ファム氏が基調講演でカーボンクレジットやデジタル資産の重要性などを強調した。
セミナーは東証ホールに約130名の業界関係者を集めて開催した。冒頭でファム氏を歓迎する打鐘のセレモニーが行われ、伝統的な「五穀豊穣」にちなみ同氏が鐘を5回鳴らし基調講演を行った。
そこでは規制の明確化、市場の成長、市場アクセスの重要性などに言及し、カーボンクレジットやデジタル資産に関する取組みなどCFTCの今後の課題を指摘した。加えてCFTCに助言を行うグローバル市場諮問委員会(GMAC)についての様々な課題についても触れた。
その後、「金融インフラにおけるデリバティブ市場の役割と今後の展望」を演題にパネルディスカッションが行われた。同氏の他、金融庁の井藤英樹企画市場局長、日銀の浜野隆参事役、JSCCの小沼泰之社長、モルガンスタンレーMUFGマネージングディレクター(FIAジャパン理事)の冨安弘毅氏がパネリストに加わった。
議題はCFTCの重点分野、国際的な規制のハーモナイゼーション、資産運用業界の強化、金利デリバティブ市場環境、クリアリング・ハウスにおけるリスク管理など多岐に及んだ。
JPXの山道裕己CEOは、「このたびCFTCのファム委員及び業界リーダーの皆様をゲストにお招きできたことは大変光栄です。デリバティブ市場にかかる非常に示唆に富んだご意見もいただき、意義深いものになりました。今後もFIAジャパンとともに、世界中の投資者の皆様に対して高い流動性を持つ我が国デリバティブ市場の魅力を伝えてまいります」と述べた。
(Futures Tribune 2023年9月19日発行・第3240号掲載)
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