日本取引所グループ（JPX）は30日、東証プライム市場に上場する150社で構成する新たな指数「JPXプライム150指数」を7月3日から算出し公表すると発表した。指数は時価総額の上位銘柄から①エクイティスプレッド（ROE（株主資本利益率）と株主資本コストの差）、②PBR（株価純資産倍率）―の2つの指標を用いて150社を選定して構成する。
 指数のコンセプトは「価値創造が推定される我が国を代表する企業で構成する」というもので、現在プライム市場に上場する約1,800社から上記①、②の基準で各75社ずつを選ぶ。PBRは企業の将来性を判断する指標のひとつだが、プライム市場でPBRが1倍を超えているのは約半数の900社ほどとなっている。
 なお企業の入れ替えは毎年8月、年1回で、構成銘柄および銘柄選定基準を含めた算出要領は算出日までに公表する。またプライム市場に上場する全社の時価総額はおよそ700兆円となるが、指数銘柄の150社による時価総額は350兆円ほどになる見通しとなっている。
 現時点の骨子におけるプロトタイプの推移は下記グラフのようになる。

※2012年12月28日を1000ポイントで基準化
※現時点の骨子によるプロトタイプのパフォーマンスであり、詳細設計を進める中で骨子を一部変更した場合には、パフォーマンスが変わることがあります。

（Futures Tribune 2023年4月4日発行・第3207号掲載）